築20年を超える住宅で冬の寒さや結露にお悩みの方から、内窓リフォームのご相談をいただく機会が増えています。特に「窓1枚あたりいくらかかるのか」「どの業者に頼めばよいのか」という点は、多くの方が最初に迷われるポイントです。内窓リフォームは、既存の窓を残したまま室内側にもう1枚窓を追加する工事で、断熱・結露軽減・防音といった効果が期待できます。ただし、素材やサイズ、既存窓の状態によって費用は大きく変動し、5万円で済むケースもあれば15万円を超えることもあります。この記事では、現場でお客様と接してきた経験をもとに、費用相場の内訳と業者選びの実務的な視点を整理してお伝えします。
内窓リフォームの費用相場|窓1枚5〜15万円の内訳
内窓リフォーム費用は窓1枚あたり概ね5〜15万円が目安です。樹脂フレーム・アルミフレーム・複層ガラスの組み合わせで価格が決まります。
内窓リフォームの見積もりを受け取ったとき、多くの方が「この金額は妥当なのか」と迷われます。相場感を掴むには、本体価格と工事費を分けて考えることが第一歩です。窓のサイズは大まかに小窓(0.5〜1㎡)・中窓(1〜2㎡)・掃き出し窓(2〜3㎡)の3区分で捉えると分かりやすく、それぞれで本体価格が変わります。さらに、既存窓の状態によって工事費が上下するため、同じサイズの窓でも最終金額に数万円の差が出ることは珍しくありません。
現場で実際によく見るパターンとしては、リビングの掃き出し窓1枚と寝室の腰高窓2枚をまとめて施工されるケースです。この場合、本体価格と工事費を合計して概ね25〜40万円の範囲に収まることが多い印象です。逆に、家全体10枚以上を一括で行うと1窓あたりの単価は下がりますが、総額は100万円前後になることもあります。
内窓本体の素材別価格差
内窓のフレーム素材は主に樹脂とアルミがあります。樹脂フレームは熱伝導率が低く、結露対策や断熱性能を重視する方に選ばれており、本体価格の目安は概ね8〜15万円です。一方、アルミフレームは軽量で価格を抑えられる反面、断熱性では樹脂に劣ります。ガラスも単板ガラス・複層ガラス・Low-E複層ガラスと選択肢があり、性能を上げるほど価格も上がります。冬の寒さや結露が主な悩みであれば、樹脂フレーム+複層ガラスの組み合わせが実用的な選択肢となるでしょう。
| 窓サイズ・タイプ | 樹脂フレーム | アルミフレーム |
|---|---|---|
| 小窓(0.5〜1㎡) | 5〜8万円 | 4〜6万円 |
| 中窓(1〜2㎡) | 8〜12万円 | 6〜9万円 |
| 掃き出し窓(2〜3㎡) | 12〜18万円 | 9〜13万円 |
工事費と取付工数の現実
本体価格に加えて、工事費として1窓あたり概ね1〜3万円が標準的です。この工事費には採寸・取付・調整・簡単なコーキング処理までが含まれるのが一般的ですが、既存窓枠の状態が悪い場合は補修費が上乗せされます。特に築20年以上の住宅では、木部の傷みやアルミ枠の歪みが見つかることも多く、この補修に3〜5万円ほど追加になるケースもあります。見積もり段階で「既存枠の状態次第で追加費用が発生する可能性」を業者から明確に伝えられているかが、後々のトラブルを避けるポイントです。詳しい工事内容については業務内容・施工事例はこちらもご参考ください。ご不明な点があればお問い合わせはこちらからご相談ください。
内窓の工法と施工パターン比較
内窓施工は既存窓を活かすカバー工法(工期1日)と枠の隙間を埋める充填工法(2日程度)の2種類が中心です。既存窓の状態で判断します。
内窓リフォームというと「1つの決まった工事」と思われがちですが、実際には現場ごとに施工方法が変わります。既存窓の枠の奥行き・材質・劣化状態によって、最適な工法が異なるためです。工法の選択は仕上がりの美しさや工期、そして最終的な費用にも影響します。ここでは代表的な2つの工法の特徴と選び方の目安をご紹介します。
既存枠をそのまま使うカバー工法のメリット・デメリット
カバー工法は、既存の窓枠の上から新しい内窓の枠を取付ける方法です。1窓あたり1日程度で完工できるため、日常生活への影響が少なく、費用も抑えられる傾向にあります。ただし、新しい枠が既存枠より少し手前に出るため、カーテンレールとの干渉や見た目の変化に注意が必要です。奥行きが70mm以上ある窓枠であれば、カバー工法で十分対応できることが多いです。工期が短い分、複数窓を一括施工する場合にも向いています。
枠の隙間を塞ぐ充填工法とコーキング処理
充填工法は、既存の窓枠と新しい内窓の枠との間にわずかな隙間ができる場合に、コーキング材や補助部材で埋めていく方法です。仕上がりはすっきりしますが、コーキングの乾燥期間を含めて工期は2日以上を見込む必要があります。既存枠の奥行きが浅い場合や、木製枠に一部劣化がある場合に選ばれることが多い工法です。プロの目で見た場合、充填工法は施工者の技術差が仕上がりに出やすいため、実績のある業者選びが重要になります。
内窓リフォーム費用を削減する3つのコツ
複数窓の同時施工で工事費を概ね30〜40%削減できます。段階的な改修計画と施工時期の工夫で総額を最適化できます。
内窓リフォームは1枚だけの施工よりも、複数枚をまとめて行った方が1窓あたりの費用効率が上がります。とはいえ、家全体をいきなり施工するのは予算面で難しいというお客様も少なくありません。予算と効果のバランスを取るための考え方を、現場での経験を踏まえて整理します。
複数窓の同時施工で工事費を圧縮する仕組み
職人の出張費や現場設営の手間は、1窓でも5窓でも大きくは変わりません。そのため、複数窓を同時に施工することで1窓あたりの工事費を按分でき、5窓以上のまとめ施工では概ね20〜30%の工事費削減が期待できます。動員日数を減らすことで、業者側の見積もりも下がりやすくなります。ただし、施工当日の家の中の動線確保や家具の移動など、事前準備がやや大がかりになる点は考慮しておきましょう。
既存窓の状態を活かした段階的改修プラン
予算の関係で全窓の一括施工が難しい場合は、優先順位をつけた段階的な改修が現実的です。結露や寒さが最もひどい場所、たとえば北向きのリビングや寝室から先行して施工し、翌年以降に他の部屋へ拡大していく方法です。この場合、初回施工時に「今後追加施工する可能性」を業者に伝えておくと、部材の統一や再訪時の割引提案が受けやすくなります。業務内容・施工事例はこちらでも段階施工の事例をご覧いただけます。
| 削減施策 | 効果 | 実施時の注意点 |
|---|---|---|
| 複数窓の同時施工 | 工事費30〜40%削減 | 職人の日程調整が必須 |
| 段階的改修計画 | 初期負担の平準化 | 部材の統一に配慮 |
| 補助制度の活用 | 実質負担の軽減 | 申請条件の事前確認 |
なお、住宅の断熱改修に関する補助制度が国や自治体で設けられているケースがあります。過去には断熱改修工事に対して一定額の補助が行われた事例もあり、内窓リフォームが対象となる場合もあります。最新の補助金情報・申請方法は、お住まいの自治体公式サイトまたは建築指導課窓口でご確認ください。
内窓リフォーム業者選びの5つのポイント
内窓業者選びは見積比較・現地調査の精度・保証内容の3点で判断します。既存窓の劣化状況で追加費用の有無が決まります。
内窓リフォームで満足度を左右するのは、実は業者選びの段階です。同じメーカー・同じ製品を使っていても、施工の精度や見積もりの正確さで最終的な費用も仕上がりも変わってきます。専門的な観点から重要なのは、価格の安さだけで判断しないことです。ここでは見積もり比較と業者判断の実践的な視点をお伝えします。
見積もりで確認すべき5項目
見積もりを取る際は、以下の5項目が明記されているかを確認してください。
- 内窓本体の型番・グレード(樹脂/アルミ、ガラスの種類)
- 1窓ごとの工事費の内訳
- 既存窓枠の補修費(発生する可能性を含む)
- 廃材処分費・出張費
- 保証期間と保証範囲
特に3番目の「既存窓の補修費」は見積もり時に見落とされがちで、施工当日に追加請求される原因になります。「補修が必要な場合の追加費用の目安はいくらか」を事前に確認しておくと安心です。最低でも3社から相見積もりを取り、金額だけでなく内訳の丁寧さも比較しましょう。
信頼できる業者の判断基準
現地調査の丁寧さは、業者の姿勢を見極める重要な指標です。窓の採寸は最低でも上下・左右・対角の複数箇所で行うのが基本で、1箇所だけの計測で見積もりを出す業者は施工精度にも不安が残ります。また、素材や工法を提案するときに「なぜこれを勧めるのか」を根拠を持って説明できるかも大切です。施工実績が豊富で、保証期間が5年以上ある業者であれば、アフターサポートの面でも安心感があります。地元で長く営業している業者は、地域の住宅事情に詳しく、既存窓の状態を踏まえた提案が期待できるでしょう。
内窓リフォームで失敗しやすい事例と追加費用
内窓施工の失敗事例は既存枠の歪み(3〜5万円の補修費追加)と施工後の隙間風です。事前に詳細な現地調査を受けることで回避可能です。
これまで対応したお客様の中で、内窓リフォーム後に「思っていたのと違った」というご相談をいただくケースがあります。原因の多くは、事前の状態確認と施工精度に集約されます。予期しない追加費用や仕上がりの不満を避けるため、典型的な失敗パターンを把握しておきましょう。
既存窓枠の劣化が招く予期しない追加工事
築20年以上の住宅では、木製窓枠の腐食やアルミ枠の歪みが起きていることがあります。表面上は分かりにくくても、内窓を取付ける段階で枠の水平・垂直が出ておらず、そのままでは新しい内窓が正しく機能しません。この場合、枠の補修や調整工事が必要となり、1窓あたり3〜5万円程度の追加費用が発生することがあります。開き方の微調整だけであれば5,000〜10,000円で済むこともありますが、腐食が広範囲に及んでいると窓枠の一部交換が必要になるケースもあります。
| 失敗パターン | 原因 | 費用追加額の目安 |
|---|---|---|
| 既存枠の歪みが大きい | 築20年以上の劣化 | 3〜5万円 |
| 施工後の隙間風 | コーキング不足 | 再施工1〜2万円 |
| サイズ選定の誤り | 採寸誤差 | 部材再手配で5万円超 |
内窓施工後に気づく隙間風・音の問題
もう一つ多いのが、施工後に隙間風を感じる、あるいは防音効果が期待ほど得られないというケースです。原因はコーキング不足やパッキンの不良、枠の設置精度の低さです。これを防ぐには、施工実績が豊富で、施工後のチェック体制がしっかりしている業者を選ぶことが基本になります。工事完了時に業者と一緒に窓を開閉し、隙間や動きに違和感がないかを確認する時間を設けることも大切です。もし施工後に気になる点があれば、保証期間内に速やかに連絡することで、無償対応が受けられる場合もあります。内窓リフォームをご検討中の方はお問い合わせはこちらからお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 内窓だけでは寒さ対策として不十分ですか?
A. 内窓のみでも冬場の結露軽減・防音効果は期待できます。ただし外窓の劣化が著しい場合は、内窓+外窓交換の組み合わせを検討すると断熱効果はより高まります。
Q. 内窓施工の工期はどのくらいですか?
A. 1窓あたり概ね1日程度で完工します。複数窓でも3〜5窓なら2〜3日が目安です。既存枠の補修が必要な場合は1週間程度を見込んでください。
Q. 賃貸住宅に内窓を取付けられますか?
A. 既存窓を傷つけないカバー工法なら可能な場合があります。ただし管理会社や大家さんの許可が必須です。事前に書面での承諾を得てから施工の相談をしてください。
この記事を書いた理由
著者 – 株式会社幸和商会
これまでお客様からよくいただくご相談として、内窓リフォームの施工後に「思ったより費用がかかった」「隙間風が残ってしまった」というお声があります。事前の現地調査と正確な見積もり、そして業者選びの視点を持つことで、こうした後悔の多くは避けられると現場で実感してきました。
この記事が、冬の寒さや結露にお悩みで内窓リフォームを検討されている皆様にとって、納得のいく選択をするための一助となれば幸いです。窓まわりのご相談はいつでもお気軽にお寄せください。
会社概要・アクセスはこちらからご確認ください。




